「海がキレイですね!」A君は電車の窓から見える景色に、はしゃいでいます。いつも夏休みの終盤に家族で旅行へ行くのですが、夫が急に仕事の都合で行くことができなくなったのです。旅行もキャンセルしようかという話になりましたが、夫が「A君を連れて三人で行ってくるといい」と言ったのです。私は少し不安になりましたが、夫の息子に申し訳ないという気持ちを汲んで三人で旅行へ行くことにしました。早めに宿へチェックインすると、三人で旅館の敷地内から行くことができるビーチへ行きました。ここはプライベートビーチのようになっていて他の海水浴客はあまり入って来ることはなく、季節も少しずれているからかすいていました。私はパラソルの下にシートを敷いて座りながら、波打ち際で遊ぶ息子たちを見ていました。
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