最近、辺境温泉巡りが趣味になりました。この前の金曜日の仕事終わりに仮眠して、深夜とある山間部の無料野外温泉に向かいました。立て札も住所もなかったですが、一回引き返しただけで、朝4時前に到着しました。川沿いの狭いスペースに車を止めて、無料では珍しくトタン壁で囲った脱衣場で手早く服を脱いで風呂に入りました。早い時間に来たのは、無人で一人ゆっくりと入浴したかったからです。案の定、風呂場は無人でした。湯船はいびつな形のコンクリートだけで作った、八畳ほどの広さでした。洗い場も桶も無いのも無料温泉の醍醐味でした。俺は手拭いなど隠す物も無くゆっくりと星空を見ながら浸かりました。
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